新章を加えて待望の文庫化! 人生にときどきふってわくメロン と言われると、その通りだと頷き、ないメロンを抱いて踊ったり、石仏に打ち付けて叩き割ったりしたくなる。[...] 解 説 町田 康(作家) 文庫版 句集『髷を切る』(青磁社 2023年)1,320円(税込) amazonで購入する
『髷を切る』(句集より抜粋) 春暮れる消える魔球を投げあって 私も土を被せたひとりです 小数点以下はたんぽぽの綿毛 ニホンオオカミの末裔にてネイル ひきちぎるためにつないでいる言葉 ロング缶1本 本日の墓標 ワンピース洗う晩夏の匂いごと いいよって乗っけてくれたトンボの背 月光に触診されている窓辺 手のひらのえさも手のひらもあげる 句集『髷を切る』(青磁社 2018年)